ゼルダの伝説シリーズの最新作『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』について40時間プレイした筆者が、トレーラームービー以上のストーリーネタバレなしで詳しくレビュー・評価・感想をお届けします。
筆者は前作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を長い間遊んできました。ハート・がんばり・ポーチは既に最大で、時々起動してはコログの実の残りを1つ2つ増やすという遊び方をしている状態。今でも何時間も遊ぶことができる自信があります。それでも、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』を買って遊ばなければいけない理由はたくさんありました。
ゲームの基礎部分の継承と進化
ゲームの基礎部分は前作の時点で確かなものでしたが、今作ではアクション・マップ・グラフィック・音楽などは前作をベースにして、増やすべくは増やすという風になっています。
マップの拡張と新要素の追加
マップはトレーラーにある空・既存の地上フィールド・それと地続きの小さなダンジョンほか、上下に幅が出ました。
また、前作になかった場所に街のようなもの(人が集まっていて敵が出ない場所)が増えていて、細かいヒントの聞き込みや用事(ミニチャレンジ)を頼まれる機会も増えています。
アクションの多様性と戦闘の魅力
アクションについては前作を踏襲していますが、様々な効果のあるアイテムを混ぜることが可能になりました。
前作は実は敵の種類はそんなに多くなかったのですが、色変更・属性・武器・防具・配置地形などで強さに変化をつけていました。今作では敵の種類が少し増え、武器・防具・地形もバリエーションが増えていました。
謎解きの難易度とフィールド探索の自由度
いわゆるダンジョンにおいて、あえて1つづつの謎が独立して複数あるような作りになっている印象があります。
後述しますが、特に上方向への移動の選択肢が広がっているため、製作者側としてはおそらく難しくすることが困難になったのではないかと思いました。
フィールドではヒントからある場所へ行くということの繰り返しで、行き方は自由です。敵は油断すると負ける強さのため、こうしたところにスリルがあります。
ストーリーに関わる情報も同様に目的地を目指すことで得られます。ただ、ブレスオブザワイルドでは「風景写真から場所を推理せよ」という景色をヒントにある程度歩き回らなくてはいけないものであったことに対し、ディアキンもっと簡単に地図上指定の場所へ行くという従来のRPGのやり方に戻って易しくなっています。
新たなゴールと目的地への魅力的な移動
なんとか拠点を作り、限られた素材で(場合により事前準備や現地調達をしながら)臨機応変に目的地を目指す面白さがこうしたオープンワールドゲームの本質だと思います。
8bitのドット絵のゲームは『スーパーマリオブラザーズ』をはじめ、ステージごと区切られていますが、今日目指すゴールを決めることで3Dゲームなのに、急に初めての面を遊んでいるような感覚になるものです。
昔、マリオとゼルダは作っている人が同じでした。3D化するときも、マリオとゼルダの違いはジャンプできるかどうかにありました。歴代ゼルダシリーズでは上方向への移動の制限がゼルダシリーズをゼルダシリーズたらしめてきました。
ところが本作では上方向へのストレスが3点で軽減されています。
1登る作業の選択肢が増えている
2少しだけよじ登る必要がある高さが高くなっている気がする(比較していない)
3「ここを登りたい」と思うあたりに突起や足場にできそうな場所がある
「まだまだブレワイで遊べる」と思っていてもティアキンは買いです!
もうコログくらいしかゴールがなくなってしまった年期の入った筆者の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のデータと比べると、行けるところ・ゴールにできる場所・達成された場合の演出が大幅に増えた『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はとても魅力的です。
もしもプレイをはじめなたら、当サイトのブログとあなたとでプレイ体験を共有しましょう。それによって、より楽しみながらゲームを進めることができるかもしれません。楽しいゲーム体験をお祈りしています!
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